2009年10月30日金曜日

「しんじょう よりあい」にとって「つながり」は財産

今日は新しいお仲間さんがいらっしゃいました。
初めてのちょっと遠い地域からです。
少し不安がありました、お友達がこちらにはいなかったからです。
でも そんな心配は取り越し苦労だったのです。
お互いに顔があったとたんに 
利用者さん各々が 遠い記憶をさかのぼって・・
「ひょっともすると ○○の△△さんじゃ ないんけの?」
「あんた だれじゃいの? 見たことあるような気がするんじゃがのぅ?」
「知らんけの 私や、私も同じ△△じゃがの 思い出してくんねま」
自然に始まった楽しい自己紹介です、
いっぺんに打ち解けました。
いにしえの「つながり」が ここで また新たになりました。
「しんじょう よりあい」の最初は 
例に漏れず いつもこのように始まります。
利用者の方々同士が 
この施設を作っていくと言う実感を味あわせてくれるのです。
スタッフにとっては最高の喜びです。


玄関に吊るし柿がぶら下がりました。
柿を提供してくださった人は 
かっての利用者さんのご家族さんたちです。
いつまでも切れることのない「つながり」
保って行きたいと切に思います。

2009年10月29日木曜日

遠いところから ようこそ!


先月に引き続き 大野市社協の皆さんが見学においでになりました。
この小さな施設はどのように 映ったのでしょうか。
やはり 報酬の出ない運営を続けてきたことに対する驚きが 
よくも悪しくも 一番大きかったですね。
いつも 必ず出る質問です。
「どうして こんな運営を続けてこれるのか?」
そして こちらも はたと 困るのです、
どのように答えればいいのかと・・。
生きがいだから・・? ううん ちょっと違うような気がするのです。・・・
今もって 的確な答えが見つからない 私たちスタッフです。
だから いつも答えは 「楽しいからですよ」
HP をご覧になって
見学施設を「しんじょう よりあい」に決めて下さったのだと 
お聞きしました。
本当に ありがとうございます。
このような刺激は 
私たちも自ずと向上心が沸きます。
どうぞ また お越しくださいね。


2009年10月28日水曜日

「しんじょう よりあい」は自慢の施設やでの・・・

第4回の「笑顔いきいきげんきフエスタ」が「いねす」で行なわれ、
「しんじょう よりあい」は一枚の写真パネルを展示しました。
利用者の皆さんの思い出写真です。
利用者のプライバシーがどうたらこうたらと 
大変難しい世の中になってきています。
おひとり、お一人に 公開許可を頂きにあるきました。

「笑顔の写真だったらいいよ・・、美人に写ってるかの?」
「なんで そんなことまでせにゃあかんのやの、
小難しい世の中やのぅ、好きにしてくんねの」
「私にも 終わったらその写真もらえんかの?」
近所の介護施設に替わられた方が言いました。
「「しんじょう よりあい」は私らの施設やでの、あこは楽しいとこや。
 「みんな、来ねの」ってでも 貼り紙しといてくんね」
超高齢になった方々数人が 近くの施設にお替りになって、
今は少々寂しくなりました。
が、この「しんじょう よりあい」は
利用者の方が利用者を募ってくださいます。
来月から 河和田から大関から
新しいお仲間が増えそうな うれしい気配です。

駅前の商店さんから素敵なプレゼント


厨房の仕事の楽しみの一つに 窓から見る借景があります。
今は 深紅に染まった箒の木と 
紫の秋の花と 季節はずれの柿の若葉 
そして黄色の菊の花とが絶妙な色合いを見せています。
夏は 柿ノ木に絡んだ苦瓜の実が熟れて 
花が咲いたようなオレンジの実がぶら下がりました。
我が「しんじょう よりあい」は周囲の空き地の手入れまでは 
手が足りません。
「空いた植木鉢があったら 貸して・・・」と
連絡が入った数日後に 写真のような菊の花が届きました。
殺風景な玄関が ぱあっと明るく温かくなりました。
送迎車の乗り降り度に 目に付くようです。
「なんてうつくそいんにゃろ」
「誰が作ったんやろ、はでしゃやの」
「きのどくやの、よろこばなあかんのぅ」
花はだれかれ見境なく 気持ちを和ませます。
本当にありがとうございます。

しんじょうよりあい新聞 10月号



いよいよ始ります 大関よりあい改修工事!
しんじょうよりあいの10月・11月の計画

詳しくはチラシをクリックしてご覧ください。

2009年10月9日金曜日

地域に根付くことって・・・



「今ね あなたのところに助成金をあげたいねと 
相談しているの、もっと詳しく教えてくれない・・」
素敵な電話がありました。
NPOとはいえ全く報酬の得られない事業に10年近くも 
携わってきたことが 呆れられたり 
賞賛されたり、そして 初めて行政からの評価を受けたのでした。
評価を受けることが まずは 地域に根ずくがための第一歩を
クリアしたということでしょうか。
赤字経営の当事業は 施設整備まで手が届きません。
いつも色々な助成金のお世話になっています。
今年は 助成していただく側からの 
お誘いを受けることができました。
今日もその一つです。
「沢山は差し上げられないのよ あまり期待しないでね・・・・」
いいえ、いいえ このように 認めていただいて声をかけてくださるだけで
私たちは どんなにうれしく 
心強いことか・・・、ありがとうございます。
地域に根付くことを主眼においての活動ではありません。
地域の方々や ボランテアさんたちの支援を頂いて 
10年と言う時間を経た賜物だと思います。
利用者の皆さんや 地域の方々の笑顔が 
その代償だと確信しています。
本当にありがとうございます。
*写真は台風でなぎ倒された 箒の木と数珠玉

2009年10月7日水曜日

たまには会いに来てや、喜ぶから・・

久々に 介護施設に替わられた利用者さんに会うことがありました。
以前と変わることなく 
穏やかな御顔をして しげしげと眺められて
「清水さんやないけの、久しぶりやの、どこへ行ってたんや?」
「いや どこも行ってないよ、元気そうでなにより・・・」
補聴器をつけていない彼女は 
一方的に話し出しました。
「いつ行っても「しんじょう よりあい」にはいないし、病気でないんか、
怪我でもしたんでねんかって 心配やったんやざ、
あ~よかった・・」
「まだ 前の施設に行っている気持ちなんでしょうかね」とお嫁さん。
九十歳を過ぎた彼女に すっかり心配させてしまいました。
「よかった、よかった、休まんと来ねや,心配やでの・・・」と 
顔を涙でぐしゃぐしゃにして 拝まれてしまいました。
熱いものがこみ上げてきて 顔が見えなくなりました。
「たまには 会いに来てや、喜ぶから・・」
そうですね、拝顔させて頂くことにしましょう。

*写真は大木さんのお庭のお花。

2009年10月2日金曜日

4者会談

隔週ごとに「しんじょう よりあい」にかかわる
組織・事業とのトップ会談(?)が開かれるようになりました。
いろいろ情報を持ち寄って 
お互いがより良い運営や運動を進めるための 話し合いです。
こちらは NPOのささやかな事業ですから 
大きな組織が後ろ盾にある事業や専門職を配する事業からは 
いろいろ学びたいことが沢山あります。
お互いが高齢者の介護施設と介護予防施設なので 
よほどの信頼関係を築いていかなければ
施設間の向上に繋がるものを生むことはできません。
日々忙しい仕事の合間を縫って 
どのような接点を持つことができるのか 
どのような交流ができるのか 
常々考えているのですが 至難の業です。
各国のトップ会談なるものが時々ニュースに流れますが、
決められた時間で どのように効果あるものにするのか
その手腕が知りたいところです。
二つの施設が切磋琢磨して 
区長さんの新年のご挨拶にあったように 
駅前地区の方々が 誇れるような施設に成長したいと、
そして その努力に精を出さねばと肝にめいじるこの頃です。
 
*写真は 鮮やかに色づいた「しんじょう よりあい」の畑の箒の木